毎朝1時間の「予熱待ち」を、数百円の自動起動装置でゼロに

昇華転写機が稼働するまでに毎朝1時間の待ち時間が発生していた。数百円のマイコン+サーボモータで朝7時に自動起動し、出社後すぐに作業ができるように。年間約240時間の待ち時間を削減。

約240時間

年間の待機削減

数百円

制作コスト

26→21kW

電力ピーク

Background

現場で起きていたこと

昇華転写の印刷機は、稼働温度まで温めるのに約1時間かかります。つまり毎朝、誰かが早めに出社して電源を入れるか、通常通りの出社後に電源を入れて1時間待つしかありませんでした。

課題

印刷機が稼働温度になるまで、予熱に約1時間かかる

メーカー純正のタイマーオプションは数万〜数十万円と高価

朝に機械の電源・エアコンを一斉ONすると電力ピークが跳ね上がり、基本料金が上がる

作業の流れ(Before)

印刷機の電源を入れる

印刷機の電源を入れる

物理ボタンを手で押す

約1時間、予熱を待つ

約1時間、予熱を待つ

その間は作業に入れない

ようやく作業開始

ようやく作業開始

実質9時頃から

Solution

数百円のマイコンで、電源ボタンを自動で押す装置を制作

サーボモーターのアームで物理ボタンを「バチッ」と押す仕組みを自作し、マイコンに「平日朝7時に起動」と指示。所定の時刻になると自動で電源が入ります。

サーボのアームが物理ボタンを押す仕組みを自作

マイコンには「平日 朝7:00 に起動」と指示

カレンダー型スケジューラーで、祝日・特殊な休みは簡単にスキップ設定可

実際の映像

平日 7時に自動ON → 8時の出社後すぐに作業開始

Result

改善の成果

年間の待機削減

約240時間

制作コスト

数百円

電力ピーク

26 21kW

約20%削減

現場の声

「出社後すぐに作業が開始できるので、一日にこなせる量が増えました!めちゃくちゃ助かっています。」

Key Insight

現場改善のポイント

温まるまで待つものという固定概念をなくし、解決方法を考えた

目的さえ満たせれば、高価な純正オプションは必須ではない

改善の効果は一つとは限らない — 時間削減を狙った工夫が、電気代(デマンド値)のような別のコストにも効くことがある

無人稼働には不具合・火災などのリスクがあるため、温度センサー・監視カメラ・メーカー相談など対策が必須

このシステムは「ボタンを押す」だけでなく、いろいろな機械に応用できます。ただし無人で動かす以上、思わぬトラブルのリスクは必ず伴います。便利さと安全対策をセットで考えたうえで、取り組む必要があります。

印刷機の電源自動化を動画で解説中

印刷機の電源自動化を動画で解説中

マイコン+サーボで物理ボタンを押す仕組み、デマンド値を下げる考え方、無人稼働の注意点まで動画で公開しています。

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